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 はじめまして。早川洋です。建築家です。早川洋建築工房という設計事務所を主宰し ています。
 2008年の11月に長年住み慣れた横浜を離れ小田原に引っ越してきました。
 引っ越した理由は、現場監理や打ち合わせで外に出かけることは週に1回ないし2回程度しかなく、仕事は事務所を離れないでも できるので、基本的には住む場所を選ばないで済むからです。
 浜まで歩いて2分の家に犬2匹(ポメラニアン、ホワイトシュナウザー)と30鉢程度の 洋蘭と一人の同居人で楽しく暮らしています。毎日夕方には犬を連れて海岸に散歩に出ます。
 横浜と言ってもかつて住んでいたのは海から遠い田園都市線沿線で、東海道線は別の世界に感じていましたが、 今は大船、藤沢、茅ヶ崎、平塚、真鶴、湯河原、熱海などいわゆる湘南地区や伊豆がとても近く感じます。 実際小さな原付きで平塚まで40分、熱海まで50分で行けます。ちなみに箱根湯本は10分の近さです。
 私の世代の建築家はアーバンデザイン、などと言って主に都市のデザインに興味を持つ人が多かったのですが、 私は昔から自然と一体となった建物や暮らし方に魅力を感じてきました。大学卒業事の卒業制作も周囲が 銀座や新宿の再開発をテーマにしているのを尻目に、伊豆七島の小さな島、御蔵島の村落計画を テーマにしたほどです。
 そんな田舎暮らし嗜好が、小田原という地を選んだ理由かもしれません。
 周囲が美しい自然であふれていれば理想ですが、小さな庭や窓やテラスでも四季折々の緑や太陽の光、 気持ちのよい風、心を落ち着かせる静かな雨音などを楽しむことは出来ます。そんなエコロジカルな生活を 設計という仕事を通して提案できればと思っています。
 このホームページの写真を見てくだされば分かると思いますが、私の設計した建物は それぞれ別の顔を持っていて、自然との融合という点を省けば共通するデザインはありません。 まるで異なる建築家が手分けして設計したように見えると思います。
 理由は機能面だけではなく、イメージでもそれを提案するのは建築家ではなく 実際にそこに住む施主であるべきだと思っているからです。
 このホームページに載せてある様々な建物の顔は、今まで出会ったお施主さん達のイメージの集合体です。
 また、ここ5〜6年ミャンマーに出かけて設計をしています。とはいえこちらの意図をむこうに伝える難しさにも 直面しています。図面だけでは決してこちらの気持ちを伝えることはできません。というより、図面を読もうとしないのです。 どうしたらよいのでしょうか。ここさえ乗り切れば大きく世界が開けると思うのですが。
 皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。  


 はじめまして。早川洋です。建築家です。早川洋建築工房という設計事務所を主宰し ています。
 このサイトをオープンしてもうニ年半になります。思えば西暦2004年の一年間、 私の周辺にはろくなことが起こらず、ちょっとツキを変えようと年賀状と初詣をキャン セルして、空いた時間で作ったのがこのホームページでした。
 ニ年半後の今、ほんの少しリニュアルさせていただきました。今後 ともよろしくお願い申し上げます。

 去年日本は中国、韓国との関係がぎくしゃくし、北朝鮮は核保有を宣言しました。東アジアに は今、さざ波が立ちつつあります。それに呼応して、平和や国防について日本でも多くの 議論がなされています。中にはかなり強行で攻撃的な意見を言う人もいます。
 凶悪事件も数多く発生し、子供のいじめやそれによる自殺も問題になりました。私が知っている限り、 かつて子供が自殺することなど絶対にあり得ませんでした。観測史上初、あ るいは観測史上最高という天候異変も日常的になっています。
 また、ニュースなどで大きく取り上げられることはありませんが、少なくとも僕の周辺では 鬱病(うつ病)の人が異常に増加しています。まさに、えっ、君も? あなたも? という状況です。 (個人的には住空間を整備することでそこに住む人の鬱の解消に役立つことができないか、という視点から研究も始めています)
 今の地球、特に日本では、目に見えないなにかが変わり、狂ってしまって人々の心を荒ませているように見えます。 古代ではこのような天変地異や凶悪犯罪の増加の原因を、天の声と為政との間のずれに求め、 多く皇帝や帝王の交代が行われました。ここまで凶事(少し言いすぎですが)が続くとアジア人のDNAがさわぎ、思わず その原因を天の怒りに持って行きたくなってしまいます。
 しかし、冷静に眺めてみれば、まだかろうじて日本は健全であると言うこともできるような気がします。 海外やオリンピックで大活躍したスポーツ選手のコメントや、僕が出会ったり関わったりした その他のほとんどすべての一般的な日本人の感性の中にそれを見ることができます。いたずらに 騒ぎ立てるより、健全である部分を丹念に確認する作業も必要なのではないでしょうか。
 その作業を通じて日本をより健全な方向に立て直すことができれば、と思います。

 みなさん、本年もよろしくお願い致します。

"THANK YOU" 2007.1.1.

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 はじめまして。早川洋です。建築家です。早川洋建築工房という設計事務所を主宰し ています。
 このサイトをオープンしてもうすぐ一年になります。思えば一昨年(2004)の一 年間、私の周辺にはろくなことが起こらず、ちょっとツキを変えようと年賀状と初詣を キャンセルして、空いた時間で作ったのがこのホームページでした。
 一年後の今、2006年を迎えてほんの少しリニュアルさせていただきました。今後 ともよろしくお願い申し上げます。
 去年の暮れには姉歯建築設計事務所による構造計算書偽造事件がおこり、建設業界の 信頼が揺らいでいます。実際にそのなかにいると、どのくらい信頼を失っているか見え なくなってしまうことは、過去の商社、不動産業者、銀行などで不祥事が続いたときに、 外から眺めて知っています。その業界にいた人たちを世間は白い目で見ていたにもかか わらず、渦中の人はそれに全く気付かずに、それ以前と同様に自らのステータスを保っていると 思い込んでいました。それらを反面教師としてしっかりと自戒し、気も新たに仲間たち とともに私たち建築家の信頼回復に努めたいと思います。
 このホームページから少し遅れて創刊したメールマガジン『建築家が眺望する日本』 −文化から見る日本人の底力−も50号を迎えるに至り、新春に今の日本人の問題点に 触れた後、春先ごろからいよいよ現代の若者に見る新しい日本らしさ、国際化社会の中 での新しい日本文化の可能性について考えて行こうと思っています。
 もともとはそれこそを書きたかったのですが、古の日本がほかの国と比較してど うだったのかを明らかにしないと、今の日本のどこに日本らしさがあるか分かりません。 温故知新というわけです。
 ここまでの50号は主にその古の日本について書いてきました。つまり春先からが本編です。
 昨年は多くの素晴らしい人たちとの出会い、再会がありました。その逆に一時期、好 ましくない人たちとばかり出合った経験のある私にとって、その事実は単なる喜びでは ありません。
 今年は周囲に好ましくない、あるいは相性の良くない人が一人もいない状態で新年を 迎えることができました。人生でそれに勝る心地よさはありません。その人たちととも に、公私共に良い一年にしたいと思います。また、多少欲張りかも知れませんが、新た な出会いに向けても期待に胸を膨らませております。今はもう、二度とよくない人を寄せ付けない 自信もあるからです。
 みなさん、本年もよろしくお願い致します。


"THANK YOU" 2006.1.1.


"welcome to this homepage"
 はじめまして。早川洋です。建築家です。
 このサイトをオープンして半年ほど経ちました。多くの方々が訪れてくださったばかりではなく、メールを頂いたり、ご意見を頂いたり、なるほどこれがホームページを作ると言うことなのか、と感激させていただいています。皆さん本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
 メールマガジンにも言いたい放題書かせていただいていますが、今の日本はかなり微妙な状況にあるように思います。信じられないような事故や事件や災害が頻発し、日本人の心も一部崩壊しかけているのではないかと思うような場面に遭遇することも少なくはありません。
 しかし、同時に新しい何か、目の覚めるような何か、心が温かくなる何かが動き始めているようにも思えるのです。今にも雲の切れ目から一筋のまぶしい日の光が現れる予感のようなものといったらよいのでしょうか。
 もしそうなら是非その何かに参加したい。せっかくこの世に生まれてきてそういう変化の瞬間に立ち会えるなら、傍観者としてではなく、その動きの中に身をおきたいと切実に思います。
 そのためには今何が必要で、何が不必要かを判断する冷静な目を持っていなくてはなりません。時代は複雑化し、混迷を極めて、正しそうに見えて誤ったこと、誤りに見えて正しいことが混沌とし、錯綜しているから判断は容易な事ではありませんが。
 少なくとも今まで正しかったから、という根拠は捨てて、ゼロから本当に今必要としているものは何かについて冷静に考え直してみる価値はあるでしょう。時代の変わり目とはいつもそういう価値観の混乱が付き物だからです。
 しかし、どんな時代にも変わらない原則はあります。それは人の心です。人が苦しんでいる時助けたくなったり、喜んでいるときにともに喜びたくなったり、自分が誰かの役に立ちたいと思ったり、人を大好きに思ったりする気持ちは、人間がもともと持っている本能なのではないでしょうか。
 その本能の発露を、時に捨て去らねばならないような仕事は、仕事とは言えません。仕事だからしかたがないではなく、仕事だからこそそうあるべきなのです。原点に戻って考えてみれば、タクシーの運転手さんから専業主婦まで、仕事はどんな職業でも誰かの役に立つためにあるのです。
 表面の混乱や崩壊に惑わされる事なく、同じ考えを共有する人たちとともに、次の良い時代を作り上げてゆく幸せを味わいたいと心から思います。

"THANK YOU" 2005.7.5.



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 はじめまして。早川洋です。職業は建築家。
 このサイトをオープンして一ヵ月と一週間ほど経ちました。気がつけば訪れてくださった人も1000人を超えています。皆さん、本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
 メールマガジンも出しています。こちらの方は90人とちょっと少なめですが、いつかこの人数が増えてきたら建築の見学会などをやってみたい、などと考えております。それこそフランクロイドライトの建物を見学しにアメリカへ渡るなどと言うのはいかがでしょうか。実は私もアメリカの作品は未だに見ていません。ライトの代表作である『落水荘』や『タリアセンウェスト』については図面や写真で隅々まで知っているにもかかわらずです。まあそれは最後の夢としてとっておくこととし、最初は近場から始めましょう。
 韓国のドラマがブームです。私も「天国の階段」というドラマをつい見始めてしまったのですが、見始めると確かにやめられなくなります。しかし、あまりにも多く偶然が続いたり、あまりにも悲しい出来事が次々と起こったりすると少し首を傾げたくなってしまいます。そういう見方をするとしらけてしまいますから見ている最中はできるだけその世界に没頭するようにはしているのですが。少なくとも日本人には少しくどい印象を与えます。とは言っても、その手のドラマに夢中になるのはやはり日本人と韓国人なのではないでしょうか。
 一方日本のドラマは違う意味で大きく進化しています。シリアスなもの、コメディー、ファンタジー、推理物、半教育的なものなどメニューも豊富です。かつてドラマと言えばアメリカだったころと比較すると隔世の感があります。
 とりわけ一部のドラマはカメラアングルの取りかたやセリフまわし、スピーディーなストーリーの展開など明らかに漫画や劇画の影響を受けています。世界に新しいドラマの可能性を示しているのではないかと思い、わくわくしながら見ています。どのドラマのどういうシーンのことを言っているか、などの詳しい話はいずれメールマガジンで書くつもりです。半年くらい先になりますが。
 きれいにまとめすぎかもしれませんが、韓国は懐かしいドラマ、日本は未来のドラマ、アメリカは今に停滞している、と言えるのではないでしょうか。
 それでは今の日本建築はどうか。
 日本の建築は世界でもトップクラスの評価を受けていると常々言っている私ですが、近年は多少部が悪いようです。経済がここまで冷え込むとなかなか名建築は生まれません。もちろん建設費と建築の質の間に関連性はなく、どこかで人知れず素晴らしい建物が建てられているのかもしれません。
 しかし、歴史を振り返りますと、やはり名建築はその国がもっとも栄えた時期に建設されています。名建物は平和と繁栄が作るのです。戦いに関わる城でさえ、名城は平和な時期に建てられています。

"THANK YOU" 2005.2.12.


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 はじめまして。早川洋です。職業は建築家。
 早川洋建築工房という設計事務所を主催しているのですが、不況で仕事が激減したのを良いことに、ここしばらく充電していました。
 本を読んだり、イチローに夢中になったり、世界平和を願ったり、芸術に耽溺したリ・・・。 そうそう、小説も書きました。
 でも、このごろ創作の虫が騒ぎます。インプットした分だけアウトプットしないと人としてのバランスが取れません。
 その第一歩がこのホームページです。ホームページのタイトルに早川洋建築工房という名前を使っても良かったのですが、ちょっと遠慮して『LLOYD』という名前にしてみました。尊敬する
FRANK LLOYD WRIGHT - フランク・ロイド・ライト
のミドルネームです。私が生まれる前に活躍した建築家ですが、その建物は今見ても少しも古くありません。旧帝国ホテルや自由学園など日本にも作品を残しています。
 ライトはマヤ文明からデザインのヒントを得たと語り、日本建築からの影響については死ぬまで認めませんでしたが、随所に日本のデザインからの引用を見ることが出来ます。
 日本の建物は世界を代表する建築家が影響を受けるほど完成度が高かったわけです。
 その血は今の私達にも流れています。もちろん私達と言うのは私達建築家のことを言っているわけではありません。すべての日本人の身体の中にその血は流れているのです。
 レベルの高い芸術やデザインは創り手だけが作るものではありません。それを評価することの出来る高度なセンスを持ち合わせた鑑賞者の人たちの後押しがあって、初めて生まれるものなのです。
 例えばドイツ文学が衰退した原因の一つは、読み手だったユダヤ人がいなくなってしまったからだという説もあるほどです。
 日本の建築は意匠でも構造(地震が多いですから)でも世界のトップクラスです。建築だけに留まらず、皆さんもご存知の通り、日本のデザインやアニメーションは今や世界をリードしています。
 それらの成果のすべてが日本人全体の身体に染み付いた絶妙なセンスの賜物だということが出来るのではないでしょうか。
 醜いニュースばかりが目に入ってしまう時代ですが、日本には美しい風景、美しいもの、美しい人、美しい思想もまだまだたくさん残っています。そういうものを一つ一つ辿るようなサイトにしたいと思います。

"THANK YOU" 2005.1.3.

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