Hayakawa Yoo Architecutural atelier
『建築家が眺望するニッポン』
−文化から見る日本人の底力−
20050130

創刊号

 購読の登録をしてくださってありがとうございます。
 私は53歳の建築家です。メールマガジンや個人でホームページを出している人たちの中では、私の年齢はかなり上の方だと思いますが、社会の中では真ん中を少し過ぎたあたりなのではないかと思っています。お酒もまだまだ飲めますし・・・。
 末永くお付き合いいただけたら幸です。

 先週はワールドカップサッカーの最終予選で日本中が湧きかえりました。
 奇跡的な勝利を収めた日本選手のがんばりももちろんですが、北朝鮮の選手にもエールを送った日本のサポーターの皆さんにも拍手を送りたいと思います。そしてそれを北朝鮮選手達が本国の友人に伝えて欲しいと思いました。自由であると言うことの意味を少しでも知ってもらえたらと思うからです。
 また同様の意味で、日本のサポーターが北朝鮮選手団にエールを送ったという事実を、インタビュアーに素直に話した在日朝鮮人の人たちにも拍手を送りたいと思います。
 ところで、大黒のシュートの直前、最初のシュートを北朝鮮のキーパーはなぜキャッチしないでパンチングで処理したのでしょう? 十分にキャッチできるシュートに見えたのですが。そう感じているのは私だけでしょうか。同じ感想をお持ちの方がいらっしゃったら連絡下さい。アドレスは一番下にあります。

 あらためてはじめまして。まだ書いていませんでしたが早川洋建築工房の早川です。
 大学に入学してから35年足らず、ずっと建築とその周辺の文化について考え続けてきました。
 世界は想像を絶する広さで、地球上はあらゆる風土と気候、自然で満たされています。そしてそのそれぞれに、全く異質な、生き生きとした文化が息づいているのです。人の営みの多様性。これにまさる驚きと喜びはありません。
 そういうことを感じ続けるにつれ、中でも私は自分が生まれ育った日本の文化の独自性、特殊性、奥深さ、繊細さについて改めて多くの発見をしてきました。
 今、私は日本が大好きです。強い愛国心を感じます。しかしそれは日の丸や君が代に代表されるような偏狭な愛国心ではありません。(それを悪いとは言いませんが)自分の国の文化を本当に正しく理解し、愛する事が出来たとしたら、他国の文化をも心から愛する事が出来るでしょう。
 そしてもし、日本人の知恵、思想、文化を世界に広める事が出来るとしたら、21世紀を迎えて、人類は歴史上初めて本当の平和を手にすることが出来るかもしれません。
 そしてその自国の文化を注意深く検証してみると、いわゆるインテリ層やエリート達だけではなく、普通の若者達にもそれが確実に伝承されていることがわかります。むしろインテリやエリートの方が過酷な今という時代に、自分を見失っているかもしれません。
 なぜ私はそう思うか。正しいか正しくないかは別にして、少しずつこのメールマガジンでそれについて語って行こうと思います。


はじめに

 日本人が自信を失いつつあります。かつて『ジャパン アズ ナンバーワン』という本がアメリカでベストセラーになり、『黄昏のロンドン』と言う本でイギリスに同情し、日本企業が世界で『エコノミックアニマル』と恐れられた過去があるにもかかわらずです。
 ジャパンバッシングがジャパンパッシングを経ていまやジャパンナシングと侮られ、経済力や技術力で中国、韓国、さらには東南アジア各国に脅かされている現在、本当に日本は二流国に成り下がってしまうのでしょうか。それとも21世紀に生き残る、あるいは世界をリードする力量を発揮する事が可能なのでしょうか。
 まさにこの戦いの最前線に位置する、経済、金融、産業、技術界の専門家が、この問題に関するさまざまな論評を発表していますが、多かれ少なかれこれらすべての分野とかかわりを持ち、しかも距離を置いて現状を把握する事の可能な建築家と言う立場から、主に文化や文明と言う切り口で21世紀の日本を展望してみようと思います。
 日本は、『日本とそれ以外のすべての国』と分類できるほど特殊で個性的な国です。しかもその文化の根底は限りなく思索的で深く、微妙に洗練され、繊細で控えめで、しかも21世紀、世界が目指さなくてはならない方向性を先取りした文化を持っています。
 グローバルスタンダード確立の流れの中で、最小限の国際的なルールは守りつつも、日本は世界の動きにいたずらに流されることなく、本来持って生まれた特質に忠実に生きることの価値を再評価する必要があるのではないでしょうか。
 一方、21世紀がハードよりソフトにより大きな価値を認める時代だと仮定するなら、日本にとってそれは大きなビジネスチャンスとなるでしょう。なぜならこの分野で日本は潜在的に突出した能力を伝統的に持っているからです。
 端的に言って、例えばIT分野でのシンプルな技術開発競争を続ける限り、日本が中国、韓国に勝ち続けると言う保障はありません。しかし、パソコン、携帯電話をはじめとする機器類のデザイン、付属機能の開発、さらにはユーザー側(若い女の子など)の目の覚めるような画期的な携帯電話など、先端機器類の活用方法などに関しては、数十年その追随を許さないことでしょう。
 その兆候は歴史や伝統だけではなく、今の若者の風俗や生き様の中にも垣間見る事ができます。つまり、日本の文化は一見途絶えてしまっているように見えるものの、脈々と力強く、現代風に形を変えて生き続けているのです。
 文化に上下はありませんが、新しく魅力的な文化は水のように上流から下流に流れます。日本は21世紀、世界のためにその水源になる義務さえあるように思えます。


 編集後記
 次号からは、まず、『外国人の見た日本文化』について私の経験などを交えて述べたいと思っています。  笑えない話もたくさんあります。



 MM名     : 『建築家が眺望したニッポン』−文化から見る日本人の底力−
 発行者          : 早川洋建築工房  早川洋
  発行者Webサイト :  http://lloyd.zero-yen.com/
 発行者アドレス :  hykw4a@mail5.alpha-net.ne.jp

 このメールマガジンは     『まぐまぐ!』  http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。    配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000147625.htm

[PR]| 英会話 | 仕事 |